何かアイデアをクリエイトするとき、何か楽しい娯楽を見つけたいとき、お笑いの世界に興味があるとき、この名古屋生まれ名古屋育ちの街のインチキ&迷惑おじさんのブログを読むといいよ!知らんけど!覚悟しろ!
ウラワザ19『ストーリーに仕立てる』
ショートストーリーを作ってしまう表現テクニックです。
必然、長文解答になるのでネット向きのテクニックと言えるでしょう。
お題:世界一かっこいい遺言
祖母「肺癌超人クソババアも‥‥ハァハァ‥どうやら限界じゃ‥‥みんな達者でな‥‥」
ガクッ
息子「‥おふくろ」
嫁「‥お母さん」
孫のタカシ「はいがんちょーじーん!!」
演劇の脚本みたいに、セリフとト書きで構成しています。
たとえば、これを小説形式にすると
お題:世界一かっこいい遺言
病床の母は、おだやかな表情をしていた。
「肺癌超人クソババアも‥‥‥どうやら限界じゃ‥‥みんな達者でな‥‥」
そう呟き、微笑むように息を引き取った。
私は、ただ目をつぶった。
息子の
「はいがんちょーじーん!!」という叫びが病院内をこだました。
みたいな感じになります。
そもそも「大喜利において、長文なんざ邪道だ」とお考えの方も結構いるはずです。
実際、長文で面白い解答を書くのは至難の技です。
不要な表現を削りつつ、笑いどころを盛り込み、100文字超の長文を構成するのは骨が折れるものです。
どうしても、いらない表現が混じりがちです。
上記、小説形式の解答例にしてもネタの本質は
「孫に肺癌超人だから大丈夫、と説明してる気丈な祖母」
って部分なんですから、それさえ表現できれば良いわけです。
とすれば、無駄な部分が多すぎますね。
で、それを削れば
お題:世界一かっこいい遺言
「肺癌超人クソババアも‥‥‥どうやら限界じゃ‥‥みんな達者でな‥‥」
そう呟き、母は息を引き取った。
息子の
「はいがんちょーじーん!!」という叫びが病院内をこだました。
ストーリー化するにしても、最低限これぐらいまでスリム化しなければいけません。
「んじゃあ、わざわざ小説化する必要ある??短文で表現してこそ大喜利なんじゃない??」
って疑問が浮かぶわけです。
いやはや、難しいところです。
高い文章力をお持ちの方でしたら、寄り道しながら面白い長文を書くことが出来るのかも知れません。
が、わたしにはその寄り道スキルが無いので、ちょっと解説不可能です。
個人的には、小説形式だろうが脚本形式だろうが、やはり不要な表現は徹底的に削りたいとこです。
ウラワザ20『同フレーズ繰り返し』
同じフレーズをあえて繰り返すテクニックです。
具体例を見てみましょう。
お題:キスにまつわる思い出を教えてください
彼女が「おっぱじめるか!」と言ったので、おっぱじめた
作文などでも同じ表現が重なるのは普通避けます。
そこをあえて繰り返して「クドいなー」と笑いを引き出すわけです。
もう1例見てみましょう。
お題:聞いて○○見て○○
聞いて、私がぬらりひょんとsexした話し
見て、私がぬらりひょんとsexした話し
(鼻良いざ)
語尾の「話し」までそのまんま繰り返し、「見て」との整合性がとれないというオチまでついてます。
たんにフレーズを繰り返しただけでない技術力がお見事です。
まぁ、このテクニックでは上記解答のように、きちんとオチが用意されている必要は必ずしもありません。
基本的には、繰り返すフレーズのパワーで押し切ります。
ウラワザ21『蛇足をつける』
あえて蛇足をつけるテクニックです。
さっそく具体例を見てみましょう。
お題:店員が女性のときでも照れずにアダルトビデオを借りる方法
古都ひかるの出演作は本当にアートとして通用する位美しい。だから何も恥じる事は無い。
余談だが、彼女は行為後に下腹部が「ピクッ ピクッ」と痙攣する。私はそれがたまらなく好きだ。
本来なら1行目で終わりにして良いネタです。
それだけでもウラワザ10『強い思いこみ』を利用し、自分の価値観を読み手にむりやり押し付けるネタとして成立しています。(あっ、ちなみに古都ひかるはAV女優です)
にも関わらず、わざわざ「余談ですが」と断りまでして本文とまるで関係ない1文を付け加えています。
とたんに、バカバカしい雰囲気がぷんぷん漂いますね。
別のお題でも見てみましょう。
お題:こんな福岡は九州から出て行け
俺が上京する時に見送りに来なかった
※実話です。
(俺のランボルギーニ)
「なにが実話です、だよ!」とこれまたバカバカしい。
力が抜けますね。
ってな具合で、このテクニックは大喜利表現の基礎である
「不要な表現は徹底的に削る」
に真っ向から逆らっています。
不要な表現自体が笑わせどころになっているのなら、それは不要じゃあないってわけです。
そう頻繁に使えるテクニックじゃないですが、たまにやるとバカバカしくて楽しいです。
ウラワザ22『リズミカル』
解答をリズミカルにする表現手法です。
たとえばこんな感じ。
お題:写真でひとこと
「大丈夫、怖くない、わたしのモノは、ふくらむ、ふくらむ」
って言いながら、ED患者たちが棒を前に突きだす
セリフ部分がリズミカルです。
同じ発想なら口にした時、リズミカルな方が陽気で楽しいですね。
日本語の性質からして、5文字もしくは7文字にするとリズミカルになりやすいようです。
同じリズミカルでも以下のようなパターンもあります。
お題:老人「この川○○○」
老人「この川ハブ茶プーアル、爽健美茶。 この川ドクダミ月見草、爽健美茶。」
ウラワザ3『元ネタ利用』を用いた解答ですね。
利用したコマーシャル自体に曲がついてるので、自然とリズミカルになります。
ウラワザ23『前置き』
解答者の主観をふくんだ前置きをすることで、解答のパワーを増幅させる表現テクニックです。
たとえばこんな感じ
お題:鉄道会社が運営するレストランの特徴
まさかの自転車操業(俺のランボルギーニ)
本来は
自転車操業だけで解答は成り立つのですが、そこに「まさかの」と前置きするだけで印象がだいぶ変わります。
解答者の主観を含んだ前置きにより、フザけた雰囲気が醸し出されます。
もう一例見てみましょう。
お題:紅白歌合戦で同点になった時にやる最後の決着のつけ方
そのためのオリンピック
これが
オリンピック
だけなら、とりたてて特徴の無い解答です。
「そのための」をつける事で、ウラワザ10『強い思いこみ』も付加されるわけです。
「いやいや、違うだろ!どんな思い込みだよ」とツッコミたくなります。
このように解答者の主観をふくんだ『前置き』することで
思い込み感やバカバカしさを付加するわけです。
ウラワザ24『パワー単語』
面白い単語を使う表現テクニックです。
使う単語により「造語」「既存の単語」の2種類に分類されます。
それぞれ見てみましょう。
【造語】
この世に存在しない言葉を勝手に作ってしまいます。
お題:放送できなかったファッション評論家の暴言
これは死にファッションですねー(さとうきび)
「死にファッション」が造語ですね。
一瞬、「そんなファッション用語あるのかな?」って錯覚してしまうくらい自然です。
このように有りもしない言葉だけど、字面を見ればなんとなく意味が分かるのがポイントです。
別の例を見てみましょう。
お題:「日本一アホな家族が正月にやる恒例行事」
七草ガムを噛む(暴君)
七草ガムってなんでしょうか。マズそうです。
こんな感じで、ありもしない商品を作ってしまうのも1つの手です。
お題:あ!今!たった今夏が来た!と思った瞬間
ソファーでうとうとしている冬将軍に、母将軍がそっとタオルケットをかけた
解答としては
ソファーでうとうとしている冬将軍に、お母さんがそっとタオルケットをかけた
としても成り立つ解答です。
しかし「冬将軍」というパワーのある単語が出ているので、折角ですからからフル活用したいとこ。
そこで
お母さん→ 造語化 → 母将軍
と変換したわけです。
このように、造語という表現手法を用いることで、解答の笑いどころを気軽に1つ増やすこともできます。
また、例外的ですが、あえて意味不明を狙うってのアリです。
お題:甘栗むいちゃいましたみたいな分かりやすい食品名
木の実ナナちゃいました(さようなら忍者)
「木の実ナナちゃう」ってなんでしょうか。
意味はさっぱり分かりませんが、無条件に面白いです。
造語解答には「理屈を凌駕して笑いを誘うパワー」もあるんですね。
●気軽に笑いどころを増やすことができる
●理屈を凌駕して笑いを誘う
●解答の核にもなる
と、『造語』には多くの効用があるので、是非使えるようになりたい表現テクニックです。
【既存の単語】
造語とは異なり、この世に存在している面白い単語を使うテクニックです。
具体例を見てみましょう。
お題:将棋に新しく加わった物凄く弱そうな駒
お花(よろしく椎茸)
花に「お」をつけるだけで、グンとバカっぽさが増しています。
「お肉」「お魚」「お医者さん」
などちょっとのアレンジで普通の単語も、おもしろ単語になるわけです。
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